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No.25001−1
平成25年1月



●マイコプラズマ核酸同定[LAMP法]
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 マイコプラズマ・ニューモニエ(Mycoplasma pneumoniae)は、非定型肺炎起因菌の中でも頻度が高く、
2011年は最も多い報告数となり、今年はさらに増加傾向を示しています。
マイコプラズマ・ニューモニエによるマイコプラズマ肺炎は、飛沫感染、接触感染で伝播します。
小児や若年者に好発し、ときに重症例や合併症を伴う場合があることから、適切な治療を迅速に行うことが
要求されます。また、マイコプラズマ・ニューモニエは、β−ラクタム系抗菌薬が無効であり、さらに以前より
マクロライド系抗菌薬に耐性を有する耐性株が存在することが明らかとなっていることから、マイコプラズマ・
ニューモニエの感染を特定することは臨床診断において重要とされています。
本検査は、LAMP法を用いた核酸増幅により、マイコプラズマ・ニューモニエの遺伝子を特異的に検出します。
従来、培養法や血清学的診断で行われていた検査法に比べ早期の診断が可能となります。

■  LAMP法の特徴

   @ Mycoplasma pneumoniaeの遺伝子を特異的に検出します。
   A 発症初期からの診断が可能です。
   B 培養法、臨床診断と良好な相関を示します。


■  他法との相関

【培養法との相関】  
  LAMP法
培養法 59 60
138 147
68 139 207
陽性一致率 98.3%
陰性一致率 93.9%
全体一致率 95.2%
【臨床診断との相関】  
  LAMP法
臨床診断 68 76
131 131
68 139 207
陽性一致率 89.5%
陰性一致率 100.0%
全体一致率 96.1%
  (メーカー資料)

       

■  既存検査との違い

   

     【参考文献】 山口 惠三、他:医学と薬学 58(4):565〜571、2007q

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