●クォンティフェロン TB <QFT>
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本検査におきまして、報告形式を変更させていただきます。
これにより、より詳細に結果を解釈して頂くことが可能になります。
なお、基準値、提出条件などの変更はございません。
■ 現行と新の比較
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新
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現行
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報告形式
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・判定
・TB抗原
・NIL
・MITOGEN
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・判定
・TB抗原
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■ 結果の計算
各検体の測定値は、TB抗原血漿と陽性コントロール血漿のIFN−γ濃度(IU/ml)から
それぞれ陰性コントロール血漿のIFN−γ濃度(IU/ml)を減じて求めます。
これらの測定値を結果の解釈に用います。
TB抗原値(IU/ml) = IFN-γA − IFN-γN
MITOGEN値(IU/ml) = IFN-γM − IFN-γN
(注) IFN-γA : TB抗原血漿のIFN-γ濃度(IU/ml)
IFN-γM : 陽性コントロール血漿のIFN-γ濃度(IU/ml)
IFN-γN : 陰性コントロール血漿のIFN-γ濃度(IU/ml)
<項目の意義>
TB抗原 : 結核菌特異抗原の刺激により生産されたIFN-γ量
Mitogen : マイトジェンにより非特異的にTリンパ球から生産されたIFN-γ量(陽性対照)
Nil : 被験者の血中に既存するIFN-γ量(陰性対照)
■ 結果の解釈
本検査の結果は、以下の基準によります。
MITOGEN値
(IU/ml)
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TB抗原値
(IU/ml)
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結果
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解釈
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不問
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0.35以上
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陽性 (注1)
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結核感染を疑う
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0.5以上
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0.1以上
0.35未満
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判定保留 (注2)
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感染リスクの度合いを考慮し
総合的に判断する
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0.1未満
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陰性 (注3)
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結核感染していない
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0.5未満
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0.35未満
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判定不可 (注4)
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免疫不全等が考えられるので
判定を行わない
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(注1) TB抗原値が0.35以上(IU/ml)は「陽性」とし結核感染を疑います。
(注2) TB抗原値が0.1以上(IU/ml)、0.35未満(IU/ml)を「判定保留」とし
感染リスクの度合い(例えば、被験者の感染源との接触の濃密さ、接触期間及び感染源の
排菌状況、咳の状況など)を考慮して経過観察し、再測定などして総合的に判定します。
(注3) TB抗原値が0.1未満(IU/ml)は「陰性」として結核非感染とします。
(注4) TB抗原値が0.35未満(IU/ml)であっても、MITOGEN値が0.5未満(IU/ml)
の場合は、免疫不全等が考えられるので判定を行わず、「判定不可」とします。
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