◆日常臨床及び特定健診・保健指導におけるHbA1c国際標準化の基本方針(抜粋)
1)日常臨床
平成24年4月1日よりHbA1cの値はNGSP値を用い、当面の間JDS値も併記する。
2)特定健診・保健指導
システム変更や保健指導上の問題を避けるため、平成24年4月1日〜平成25年3月31日
の期間は、受診者への結果通知及び保険者への結果報告のいずれも従来どおりJDS値の
みを用いる。
◆国際標準化HbA1c表記の運用指針(抜粋)
※表記に基づくHbA1cの区別
・NGSP値で表記されたHbA1cは「HbA1c(NGSP)」と記述する。
・従来のJDS値表記のHbA1cは「HbA1c(JDS)」とする。
※HbA1c(NGSP)と従来のHbA1c(JDS)との関係
|
HbA1c(JDS)の値により下記の換算式を用います |
4.9以下 |
5.0〜9.9 |
10.0〜14.9 |
NGSP値(%)= |
JDS値+0.3 |
JDS値+0.4 |
JDS値+0.5 |
・ 参考 |
NGSP値(%)=1.02×JDS値(%)+0.25% |
|
JDS値(%)=0.980×NGSP値(%)−0.245% |
※糖尿病の診断
平成24年3月31日までは、従来のJDS値を用いて診断し、6.1%以上を糖尿病型とする。
平成24年4月1日以降は、NGSP値を用いて診断し、6.5%以上を糖尿病型とする。
※HbA1cによる血糖コントロールの指標と評価
指標 |
優 |
良 |
可 |
不可 |
不十分 |
不良 |
HbA1c(NGSP)% |
6.2未満 |
6.2〜6.9未満 |
6.9〜7.4未満 |
7.4〜8.4未満 |
8.4以上 |
HbA1c(JDS)% |
5.8未満 |
5.8〜6.5未満 |
6.5〜7.0未満 |
7.0〜8.0未満 |
8.0以上 |
空腹時血糖
mg/dl |
80〜110未満 |
110〜130未満 |
130〜160未満 |
160以上 |
食後2時間血糖
mg/dl |
80〜140未満 |
140〜180未満 |
180〜220未満 |
220以上 |
日本糖尿病学会編:糖尿病治療ガイド2010より引用改変
※ |
詳細につきましては日本糖尿病学会「日常臨床及び特定検診・保健指導におけるHbA1c国際標準化の基本方針及びHbA1c表記の運用指針」をご確認いただきますようお願い致します。
入手先 http://www.jds.or.jp/ |