昭和23年 (1948) |
感染症の患者・死者が多数発生する状況をうけて、痘そう、百日せき、腸チフス等12疾病を対象し、罰則付き接種を義務付けた予防接種法が制定される。 |
昭和50年 (1975) |
DPTワクチン(ジフテリア+百日咳+破傷風)接種後の死亡例の報告。 |
昭和51年 (1976) |
感染症の患者・死者が減少する一方、予防接種による健康被害が社会問題化し、健康被害救済制度が創設される。罰則なしの義務接種へと変更された。 |
平成元年 (1989) |
MMRワクチン(麻疹+ムンプス+風疹)が始まるも無菌性髄膜炎の多発により集団訴訟が起こる。国は相次いで敗訴し、MMRワクチンは1993年に中止となる。 |
平成6年 (1994) |
感染症の患者・死者が激減する中、予防接種法が改正され、「義務」から「努力」規定へ、「集団」から「個別」接種へと変更された。 |
平成13年 (2001) |
公衆衛生水準、医療水準は飛躍的に向上する中、予防接種法が改正され、対象疾病が一類疾病(努力義務あり)、二類疾病(努力義務なし)に分けられた。 |
平成17年 (2005) |
日本脳炎ワクチン接種後の急性散在性脳脊髄炎(ADEM)症例の報告を受け、積極的接種推奨が中止され、2011年4月に再開された。 |
平成19年 (2007) |
高校生や大学生等の年齢層で、特にワクチン未接種者や1回接種者を中心に麻しんが広がり、全国的に大流行となる。 |
平成23年 (2011) |
Hib、小児肺炎球菌ワクチン同時接種後の死亡例の報告を受け、接種が一時中止された。 生ポリオワクチン接種後のVAPP(麻痺)が問題となり、翌年、不活化ポリオワクチンへと変更された。 |
平成25年 (2013) |
風しんの流行が過去最大ペースで広がる。 子宮頸がんワクチン接種後、慢性疼痛を訴える症例の報告を受け、積極的接種推奨が中止された。 予防接種法の改正により、副反応報告制度が法定化され、対象疾病が一類からA類、二類からB類へと変更された。 |
定期予防接種 | 任意予防接種 |
・ジフテリア ・百日せき ・破傷風 ・ポリオ ・日本脳炎 ・結核 ・小児肺炎球菌感染症 ・Hib感染症 ・ヒトパピローマウイルス感染症 ・麻しん ・風しん ・水痘 (A類) |
・B型肝炎 ・流行性耳下腺炎 ・ロタウイルス ・A型肝炎 など |
・インフルエンザ(高齢者) ・成人肺炎球菌感染症 (B類) |
種類 | 米国 | 導入迄年差 | 日本 |
Hibワクチン | 1987年 | 21年 | 2008年 |
ヒトパピローマウイルスワクチン | 2006年 | 3年 | 2009年 |
結合型7価肺炎球菌ワクチン | 2000年 | 10年 | 2010年 |
ロタウイルスワクチン | 2006年 | 5年 | 2011年 |
不活化ポリオワクチン | 2006年 | 6年 | 2012年 |
結合型13価肺炎球菌ワクチン | 2010年 | 3年 | 2013年 |
医療情報室の目
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