国名(人口:百万人)
※世界人口白書2012より |
EHRの
進捗状況 |
医療IDの
名称 |
特 徴
|
イギリス
(62.8) |
完成 |
国民医療制度番号
(NHSN) |
NHS(National Health Service)が中心となって巨額の投資を行うなど、医療ICT施策を強力に推進。国内全ての医療機関がブロードバンドで結ばれており、医師はCTなどの画像データも瞬時に収集できる。 |
デンマーク
(5.6) |
完成 |
個人識別番号
(CPR) |
本表中、人口数が最も少ないが、早くから(1994年)医療ICTの基盤整備に取り組んでいる。EHRの構築はほぼ全土で完了しており、殆どのかかりつけ医、病院勤務医・薬剤師がシステムにアクセスできる。現在は各自治体間のEHRの連携、機能拡張などが進められており、世界的に最もEHRが進んでいるといわれている。 |
カナダ
(34.7) |
州で異なる |
※州で異なる |
EHR構築に向けて、政府IT投資機関である「Infoway」を立ち上げ、強力に推進している。州によって整備状況はまちまちだが、当初計画を前倒しし、2016年頃のEHR完成を目指している。 |
ドイツ
(82.0) |
構築中 |
※税務識別番号のみ |
2015年までのEHR普及を目指している。現在は、ICカード(eGK)を通じて、本人確認、救急情報、保険資格確認などを行っている。EHR機能の一つである「病歴」や「投薬記録」などは患者の自由意思に任されている。 |
フランス
(63.5) |
DMPとして
稼働中 |
国民登録番号
(NIR) |
「DMP」と称する国営のデータベースを2010年に構築し医療機関の情報を蓄積している。医療情報へのアクセスについては、個人認証ICカード(CV)と医療従事者ICカード(CPS)を連動させる仕組みを採っている。 |
オーストラリア
(22.9) |
構築中 |
ヘルスケア識別番号
(IHI) |
州や自治体単位でEHRシステムの構築に取り組んでおり、将来的にはそれらを連携させるとしている。個人健康情報の管理に向けて、2010年にヘルスケア識別番号法を成立させ、現在、医療分野に限定したIDを殆どの国民に付与している。 |
アメリカ
(315.8) |
構築中 |
社会保障番号
(SSN) |
2004年、当時のブッシュ大統領が2014年までのEHR完成を宣言。現オバマ大統領も、期限までのEHR全土普及を目指しており、約1兆7,000億円の国費を投じ、電子カルテを導入した医師には現金の支給など高いインセンティブを与える一方、2015年までに導入しなかった医師にはメディケア、メディケイドの支払いを減額するなど、EHR実現に強い姿勢を示している。 |