医療情報室レポート |
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bP68
2012年4月27日
福岡市医師会医療情報室
TEL852-1505・FAX852-1510
特 集 : 『社会保障・税の番号制度』を考える |
国民背番号ともされる“番号制度”の導入については、これまでも何度か議論が繰り返されてきたが、今年2月、個人識別番号法案が閣議決定され、社会保障・税一体改革とセットとも言える「社会保障・税の番号制度(マイナンバー法)」の導入に向け動きが加速している。国は2015年の利用開始に向けて、現在国民向けのシンポジウムを全国47都道府県で順次展開しており、社会保障や税制の公平化、行政手続きの簡素化による負担の軽減など、国民のメリットを強調している。しかし、昨年11月に内閣府が行った国民意識調査では、制度の内容に対する国民の認知度は2割にも満たず、国民の理解を得るにはほど遠い状況にある。また、多くの国民が懸念する個人情報の漏洩や悪用については、政府は制度上・システム上の保護措置を講じるとともに、“第三者機関”の設置により対策を施すとしているが、個人情報の流出や改ざんといった報道が絶えない昨今の社会背景に鑑みれば、国民が安全性の担保に不安を抱くのも無理はない。 |
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[参考文献:どうする?どうなる!共通番号(日本経済新聞出版社)、マイナンバー(株式会社きんざい)] |
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担当理事 原 祐 一(広報担当)・原村耕治(広報担当)・竹中賢治(地域医療、地域ケア担当)