医療情報室レポート |
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bP59
2011年8月5日
福岡市医師会医療情報室
TEL852-1505・FAX852-1510
特 集 : 放射線と人体への影響 |
福島第一原子力発電所の事故を受け、政府は2段階に亘る工程表を示し事故の収束を図るとしているが、いまや事故の影響は放射能汚染牛肉の出荷問題にまで発展し、全国の食の安全性に対する不安が拡大している。先月26日、内閣府食品安全委員会は「生涯に亘る放射線累積線量の限度を100ミリシーベルトにするべき」との見解を示したものの、放射線量暫定基準値への言及はなく、国民の不安は払拭されないままである。放射線の人体への影響については福島原発事故以前から諸説有り、統一された見解は示されていない。放射線は目に見えないだけに必要以上に恐れられる原因にもなっているが、いま私たちにできることは、放射線について正しく理解し、対処することではないだろうか。 |
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これまでもチェルノブイリやスリーマイル島原子力発電所の事故をはじめ、各国で原子力に起因する事故は発生している。日本においても例外ではなく、今回の福島第一原発事故以前にも犠牲者を出した東海村JCO臨界事故の他、INES評価でレベル1〜3相当の事故は何度も発生している。 このような背景から、放射線が人体に及ぼす影響については様々な機関で研究・報告がなされている。その内容は先に紹介した書籍と同様その調査範囲や時期、研究機関の立場(原発推進派・反推進派)などによって全く違った内容となることも珍しくない。ここでは過去における主な放射線事故の研究結果を紹介する。 |
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担当理事 原 祐 一(広報担当)・原村耕治(広報担当)・竹中賢治(地域医療、地域ケア担当)