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周産期(perinatal period)とは、妊娠22週から生後満7日未満までの期間をさし、親から見ると分娩期、新生児から見ると出生の周辺期を意味する。 |
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周産期は、新生児の適応生理をはじめ、極めて特異的な病態生理が介在する時期であり、合併症妊娠、分娩時の新生児仮死など、母体・胎児や新生児の生命に関わる事態が発生する可能性が高い。 |
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この時期の前後は、突発的な緊急事態に備えて産科・小児科双方からの一貫した総合的な医療体制が必要であり、特に「周産期医療」と呼ばれている。 |
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近年「周産期医療」は、出生前後に限らず、母体、胎児から新生児、その予後までを含む幅広い領域を担当する診療科である |
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国のこれまでの主な施策 |
★ 平成8年「母子医療施設整備事業の実施について」
都道府県が周産期医療施設の整備を中心とした周産
期医療ネットワークを構築し、母体・新生児の搬送体
制の確保、情報提供、医療従事者の研修等を推進する★ 平成11年「新エンゼルプラン」
少子化対策の具体的実施計画として、国立成育医療
センター(東京都平成14年3月開設)の整備や、全都
道府県において周産期医療ネットワークを構築し、高
度な医療提供、研究等を推進する
★ 平成12年「健やか親子21」
2010年(平成22年)までの国民運動計画の一環とし
て、妊娠・出産に関する安全性と快適さの確保と不妊
治療への支援、小児保健医療水準を維持・向上させ
る為の環境整備などを具体的目標値を設定し取り組む
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