☆保険と保障
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保険とは掛け金を支払い、
損失が生じた場合に契約によって金銭が支払われる仕組み。生命保険、損害保険、健康保険などが一般的。国が行う保険の
事を「社会保険」というが、日本の社会保険は「医療保険」「年金」「介護保険」「労働者災害補償保険(労災)」「雇用保険」の
5つから成り立っている。日本においては、生命保険、損害保険は企業が運営し、上記の5つの保険は国が運営する役割分担
がなされている。
一方、保障とは日本国憲法第25条に記された「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利(生存権)」に基づき、国が国民に
約束している権利である。日本の社会保障制度は社会保障制度審議会の分類によれば、社会保険、公的扶助(生活保護)、
社会福祉(老人福祉、児童福祉など)、公衆衛生及び医療(感染症対策、上下水道整備など)、老人保健の5本の柱から成って
いるとされ、広義ではこれらに恩給と戦争犠牲者援護を加えている。
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☆フリーアクセス
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日本の医療制度の特徴の
一つにフリーアクセスが挙げられる。一般的には、保険証さえあればどの医療機関でも受診ができ、保険診療が受けられる
ことを意味することが多い。一方、このフリーアクセスが大病院への患者の集中を招き、軽症患者も大病院に殺到し、病院の医師の
過重労働の原因ともなっているといわれる。
他方、フリーアクセスとは「医療システムへのフリーアクセスを意味するものであり、どの医療機関でも良いというわけではない」、
という意見もある。
この意見に従えば、病院の外来へは紹介状がないと保険での受診ができないという仕組みになったとしても「フリーアクセス」は
守られているということになる。
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