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１９９９年５月２８日 　
福岡市医師会医療情報室　　
TEL852-1501・FAX852-1510　

特集：医療情報とインターネット − その１ −

　 　 1969年、アメリカで軍事利用のために研究が始まったインターネットは、現在全世界で
　　１億５千万人が利用しているとされ、日本でも１千万人を超える利用者がいると推計さ
　　れています。
　　インターネットは、全世界の情報がリアルタイムで取得できるほか、自分のホームペー
　　ジを作成し、情報発信の場として活用する機能も併せ持っています。
　　航空券やチケットの予約、通販ショッピング等をはじめ、その利用法は限りなく広がっ
　　ています。
　　今回はインターネットをはじめる場合に必要なごく基本的な知識とその有用性を会員の
　　声から拾ってみました。ご一読いただき、インターネットに是非取り組んでみて下さい。

　

インターネットとは

　世界中のコンピュータをネットワークで結ぶことができる状態になっており、電話回線を通してコンピュータの間で文 字情報をはじめ静止画像や動画、音声の双方向送受信を可能にした環境。
　一般にインターネットと呼ばれているものはホームページ(webページ)で提供されているＷＷＷ(ワールドワイド・ウ ェブ)サービスで、色々なホームページを見たり自分のホームページを作成したりして情報のやりとりを行っていること を指すことが多い。
　その他、コンピュータ間でメッセージのやりとりをする電子メールシステムもインターネットの中で行われるもので、 大量のメッセージでも数秒から数分で世界中どこへも、どこからでも送受信が可能であり、電子情報なので編集・保存が 容易に行える。

　

こんなに便利！ インターネット

　−実際に使っておられる会員の先生方のあんな声、こんな声−

　スポーツ・アウトドア編
　 　★旅先でゴルフをする予定の時など、あらかじめゴルフ場のホームページでコースの下調べができる。
　　各ホールの特徴まで載っているのでイメージトレーニングに役立っている。(40代男性会員)

　★子供とキャンプの約束をしていたが、うっかりキャンプ場の予約を忘れていた。急いでインターネットでキャンプ場
　　の空き情報を調べ予約。父親の面目を保つことができて大助かり。(30代男性会員)

　★釣り情報。天候、潮の状態はもちろんエサや仕掛けの選択もアドバイスがあった。これで大漁間違
　　いなし、意気揚々と出かけたが．．．．．。自然はそんなに甘くない。(50代男性会員)

　旅行・グルメ編
　★旅行会社のホームページからパッケージツアーをリクエストしたり、航空券やホテルの予約をしています。
　　また、行き先の観光情報やイベント情報を事前にチェックして、限られた時間を有効に使う旅行がで
　　きます。(60代男性会員)

　★家族で食事をする場合や仲間内で会食の予定がある場合などグルメ情報のホームページを参考にしてい
　　ます。料理の種類、予算、場所などで検索し、希望に添った場所を探すことができます。(40代女性会員)

　お 仕 事 編
　 　★難しいと思っていた操作も、マウスが中心でとても簡単。画面の指示に従ってマウスを動かすだけでほし
　　い情報が取り出せるので時間を忘れて見ています。（70代男性会員）

　★コンピュータ2000年問題、厚生省や日医のホームページに詳しく載っている。また、多くの企業が自社製
　　品等に関する取り組みについて掲載しているので参考になる。（40代男性会員）

　★猛威を振るったインフルエンザの診察の際、患者さんにその発生状況など統計データを見せながら説明し
　　た。視覚にうったえる方法は短時間で理解を得ることができる。インフォームド・コンセントにとても有効。（30代男性会員）

　★電子メールがとっても便利。電話だと診療中など相手の都合を気にするが、メールだと時間も気にならな
　　いし、資料の添付も簡単にできる。送信時間も短く市内でも北海道でも変わらない。（30代女性会員）

　？ ？ ？
　 　★偶然開いてしまった？？？の画像。好奇心が羞恥心に勝った瞬間、私の右手はマウスをクリックし続けて
　　いました。次から次へと出てくる画像に目を奪われながらもふと我に返り、インターネットに国境がないことを少し
　　憂いました。１月後、電話代の請求で再びうなだれる日が来ようとは．．．．．。（50代男性会員）

用語の説明

　　−インターネットに関係する代表的な用語−

ＷＷＷ 　　　webサイト 　　　webブラウザ 　　　ホームページ 　　　アドレス 　　　プロバイダ 　　　リンク 　　　サーチエンジン

World Wide Web(ワールドワイド・ウェブ)。世界中に蜘蛛の巣のように張り巡らされた情報通信網。 文字や画像、動画や音声を組み合わせた情報発信画面のホームページで情報提供が行われている。 情報発信源。サイトはインターネット上の“場所”。ホームページを指したりする。 インターネットでホームページを閲覧するためのソフト。ネットスケープ社のナビゲーターやマイク ロソフト社のインターネットエクスプローラーが有名。 �@情報画面の１ページ目のこと。 �Aインターネット上の文字や画像による情報画面の総称。(本紙はこの意味を用いています) ネットワーク上のコンピュータを特定する名前(宛先)。E-mailアドレスやwebアドレス(ＵＲＬ)等。 ホームページはwebアドレス［http://www.……］を入力し閲覧する。 インターネットへの接続サービスを行う業者。 ホームページ同士が行き来できるよう関係づけられていること。文字に下線が引いてあったり変色し た部分をクリックすると任意のページへジャンプする。 キーワードを記入して検索するとそのキーワードを含むホームページをいくつも探しだし、指定した ホームページへジャンプできるホームページ。Yahoo!、Infoseekなどが有名。

　

必要な機器類

パソコン 　　　モ デ ム 　　　電話回線 　　　閲覧ソフト 　　　プロバイダ 　　　との契約 　　　そ の 他 　　　 �@マウス 　　　 �Aプリンタ

ノート型とデスクトップ型があります。ノート型は省スペースで持ち運びに便利ですが、若干割高です。 性能的にはCPU(処理装置)200MHz以上、メモリ64MB以上あれば十分です。今は20万円程度でこれ以 上の機能が搭載されています。 パソコンと電話回線を接続するための装置で、一般向けに販売されているパソコンにはほとんど内蔵さ れています。性能は通信速度が56Kbpsのものが現在の標準です。 インターネットは電話回線を利用します。現在電話に使用している回線が兼用できますが、インターネ ット使用中電話は話し中になります。１回線で両方同時に行えるISDN回線もあります。 前記webブラウザが必要になります。一般に市販されているパソコンにはたいていどちらかのソフトが 付属されています。 プロバイダの選択は、�@アクセスポイント(プロバイダへの接続電話番号)が市内にあるか　�A料金体系 −等を検討します。たくさんのプロバイダがありますので、インターネットをなさっているお知り合い の方に相談するのが一番賢明かもしれません。 キーボードを扱うことなく画面操作を行うもので、インターネット画面ではマウスによる操作が中心に なります。 インターネットの情報を印刷して供覧したり、資料に利用するためには必要です。 また、パソコンに付属しているワープロソフト等の利用には必需品です。

　

＜医療情報室の目＞

★インターネット環境が整ったら福岡市医師会のホームページを見よう 　福岡市医師会では、現在イントラネット(インターネット技術を用いたグループ内のネットワーク)を構築し、ホ ームページの中で学術講演会や行事予定、週報や本レポートなどさまざまな情報を提供しています。また、各区医 師会のホームページもイントラネットの中で閲覧できるよう随時準備を進めています。 　イントラネットはオープンな環境ではないため、市医事務局電算課に申し込みをお願いします。 　その他、日本医師会や日医総研、大学医療情報ネットワークなど、登録すれば有用な情報を入手できるホームペー ジがありますので、次回の特集にてお知らせしたいと考えています。 ★医療情報シンポジウムが盛会裡に終了 　５月11日(火)19時より本会講堂にて開催されました。東区の情報ネットワークについての講演、福大と城南区の ネットワーク構築の発表の他、各区における取り組みが医療情報委員会・地域医療福祉対策委員会委員より報告さ れ、フロアからも活発に質問が飛び交いました。時代の流れで情報化が進むことは各区とも共通の認識でありまし たが、普及のためにはもっと啓蒙活動が必要ではないかとの意見がありました。今回本レポートの特集記事がその 一助になればと思っております。

　★福岡市医師会FAX情報サービスにて医療情報室レポートが取り出せます。FAX８５２−１５１５をダイヤルし、音声ガイダンスに 従って操作して下さい。医療情報室の最新号は情報番号「００９９」、過去のレポートについては「９＋レポート番号３桁」です。

　※ご質問や何かお知りになりたい情報（テーマ）がありましたら医療情報室までお知らせ下さい。
　　(事務局担当　百冨 TEL852-1501 FAX852-1510)
　

担当理事　江 頭　啓 介・山 浦　隆 宏