早期発見が完治率を高めます
乳がん患者数が急増。
乳がん増加の背景には、出産高齢化・少子化などで生理期間が延び、発症に関わっているといわれる女性ホルモン・エストロゲンの影響が強くなる、などがあげられます。
初期の乳がんは無症状です。「しこり」などの変化が現れている場合はすぐに乳腺科もしくは外科を受診しましょう。
- 乳房にしこりがある
- 乳房にひきつれ、くぼみがある
- 乳頭から分泌物が出る
- 乳頭が陥没したり、ただれや変形がある
- わきの下にぐりぐりしたものがある
早期発見には月1回の「自己検診」と定期的な「がん検診」がポイントです。アメリカの乳がん死亡率が減少傾向にあるのは、検診率の高さにあるのではないかといわれています。
より良い乳がん検診の確立。
また現在、福岡市医師会では、触診・マンモグラフィ検診に加え、超音波検査導入による乳がん発見率への影響について研究する取リ組みにも参加しています。その研究の背景には、マンモグラフィ検診の有効性は50歳以上に限定されるともいわれ、40歳代の乳がんが最も多い日本では、マンモグラフィ検診だけでは限界があることが指摘されているからです。
厚生労働省の「がん対策のための戦略研究」として、「乳がん検診における超音波検査の有効性を検証するための比較試験」プロジエクトに加わリ、日本人に合ったよリ良い乳がん検診の確立をめざしています。