女性は身体的変化により人生の岐路に立たされます。早期発見で自分の体と人生を大事にしてほしい。
子宮頸がんの原因は、ウイルスです。
誰にでも感染・発症する可能性があるのです。
子宮頸がんの原因は、「高リスク型HPV(ヒトパピローマウイルス)」の持続感染です。実は、上図のように約80%の女性は一生に一度はHPVに感染して います。感染後は、免疫力で自然に排除されるのですが約10%が持続感染し、病変が進行します。初期は自覚症状がほとんどなく、進行すると不正出血、おり ものの異常(ピンク・茶褐色・悪臭)が見られます。症状が現われたときはすでに進行癌とお考えください。症状が出る前に発見できれば子宮を残すことができ ますし、ほぼ完治できます。
日本でも平成22年12月から予防ワクチン接種が可能になりました。
定期検診とワクチン接種で自分の身体を大切にしてほしいです。
原因がウイルスということで、2006年にアメリカでワクチンが承認され子宮頸がんは唯一「予防できるがん」になりました。現在、ほとんどの先進国では 9〜16歳の女児に公費での無料接種が行われています。日本でもようやく接種が可能になり、是非検診と接種を受けていただきたいです。
女性にとっ て子宮をとる、ということは喪失感が大きいものです。初期癌の治療のありかたとして、子宮を温存する方向ですから、自分の体に関心を持ち、早期発見のため がん検診、そして予防にワクチン接種を是非受けていただきたいですね。