福岡市医師会は、市民の皆様により良い医療を提供できるよう、医道の昂揚、医学、医術の発達並びに公衆衛⽣の向上を図り、あわせて医師会会員の福祉を増進することを⽬的としている団体です。市民の皆様に⾝近なところでは予防接種や学校健診、がん検診や特定健診といった事業や急患診療センターの受託運営、看護専⾨学校や臨床検査センター等の様々な事業運営を⾏っています。
2024年に入り、新型コロナウイルスのパンデミックの嵐も落ち着き、ポストコロナ時代へ入ってきたといえます。これからは、感染症対策は当然のことながら、新しい時代の医療政策に対応していかなければなりません。2025年に団塊の世代が後期高齢者へ突入するにあたり、人口減少や高齢化は着実に進んでいきます。そして、第8次医療計画においては、効率的・効果的に持続可能な地域医療提供体制の構築が進められていきます。コロナ禍前より取り組まれてきた、地域包括ケアシステムや地域医療構想に加え、働き方改革の推進、医療DXの推進など新しい課題にも取り組んでいかなければなりません。
福岡市医師会は、市民の皆様に安定したより良い医療を提供できるように努めていくことを責務としております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
2024年6月15日
福岡市医師会会長 菊池仁志