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●福岡市医師会では市民向けの情報誌「はーとふるふくおか」を制作していますが |
、大阪府では日曜日の朝、健康情報番組「げんき情報局」という番組を流してお |
られるそうですね。また日本医師会では短波放送で全国民に情報の公開をされて |
います。このような医師会の広報活動について、お伺いできますか? |
大阪の番組は数分くらいの非常に短い番組なんですね。しかし、この番組の前に人気
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コメンテーターの報道番組があるので、非常に視聴率が高く、いい広報になっていると |
思います。 |
番組の中では、色々な病気のお話をするわけですが、それ以上に「医師会」という名
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前を市民に知ってほしいのです。 |
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●医師会では、公衆衛生事業として、学校検診、ミニドックや、各種がん検診など |
の活動を始め、急患診療(いまは三百六十五日の平日夜間・休祝日)、看護師養 |
成の為の専門学校の運営などの活動を行っていますが、市民の方々がよくご存じ |
ないのですね。 |
市民の方々は母子保健、学校保健、それから成人病検診、予防接種は、行政がやって |
いると思っておられるんですね。行政サービスだと思っている。しかし、実際、これら |
は医師会の協力のもとで行われているんです。そのことを、市民のみなさんにもっと知 |
っていただきたい。 |
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●医師会員は、開業医や勤務医の仕事だけでなく、多くのボランティアを行ってい |
るわけですが、市民の方々にもう少し認識してもらうためにPRに努力しなけれ |
ばなりませんね。 |
今まではそんなものは、我々仕事として当然ということでやっ |
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ていたのです。しかし、「医師会」というものをもっと認識して |
もらおうということと、より広報というか、実際行っている事業 |
のことを伝えなくてはと思っています。 |
世の中に健康な人が8割いて、病気だったり要介護だったりの |
人が2割いて、どうしても医師会が行っていることは、健康でな |
い人ばかりを対象にしている。しかし、これからは医師会という |
ものを世間に認めていただこうと思うと、健康な人に対してどう |
いうことができるか、あるいは健康増進のために何ができるか、 |
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もっと広く言えば環境問題にもどう取り組むかというようなことなど、健康な人にどう |
発信して、どうアプローチできるかというものがなければならない。わたしたちが、い |
わゆる弱者の方だけをみているのが当然というような態度では、医師会というものは世 |
の中で通用しないと思うんです。 |
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●そうですね。我々医療人は健康ではない方々だけでなく、健康増進といった予防 |
的なものもやっていたんです。しかし、もう少し視野を広げないといけませんね |
そうしないと、大部分の人は自分は健康で心配ないように思っているのですが、ある |
日突然健康を害すと、医療保険や制度は大事なんだと思う。それまではそういうことは |
思わないから、年金だけは多い方がいいなんていう話になってしまうわけです。 |
そうならないためにも、地域での地道な活動で、市民と一緒に何かをやっていくとい |
うことであれば、私たちの話を健康な人にも聞いていただけるということになってくる |
と思うんです。 |
例えば、各地域において、住民一人ひとりが「かかりつけ医」を持ち、医療のアドバ |
イザーとして、生活面にまで及ぶ相談にも乗れるように使っていただく、そのような流 |
れを作る手助けもできればいいのではないかと思います。 |